京都 進路資料室

-京都の高校 大学合格実績-

洛北、堀川、西京、嵯峨野 ~特進コース(専門学科)の現役大学合格実績を比較する~ 2023年版

更新が滞っていましたが2023年春の大学合格データを加えた京都の公立上位4校の実績比較をおこなってみました。

対象とするのは各校の特進コース(専門学科)です。合格者の絶対数は各校の定員によって左右されますので、条件をそろえて比較しやすいように「卒業生数に対する各大学群への現役合格者の割合」を便宜的に”合格率”として算出しています。

なお、昨年のデータは↓の記事に掲載していますのでご参照下さい。

mid77.hateblo.jp

難関大学群(東大、京大、国公立大医学科)では4校とも前年よりも合格率が伸びています。

1位の洛北は前年から11.8ポイントの大幅増でした。京大現役合格数が前年の10人から21人へと倍増したことが要因です。2位堀川も前年から7.7ポイント増えています。

西京も前年比5.7ポイント増で15%を超えました。これは中高一貫化以降で過去最高の実績と思われます。同じく嵯峨野の11.7%も京都こすもす科設置以降での最高実績です。

難関大学群(東大京大を除く5旧帝大&一橋大、東工大、神戸大)の方は、洛北と堀川は横ばいでしたが西京と嵯峨野は2ポイントほど下げています。

この結果、2023年はいわゆる「難関国立10大学&国公立医学科」に洛北サイエンス科卒業生の半数以上が現役で合格したことがわかります。堀川探究科は半分弱、西京は3割、嵯峨野は4人に1人以上がそれぞれ現役合格しています。

 

続いて直近3年間の平均値です。各校の合格実績は年によって当然上げ下げがありますが、3年毎の平均値を追っていくと中長期的な傾向がつかめます。

洛北が最難関大の合格率で初めて30%を超えました。15~17年平均では22.1%であり、その後も20年までは横ばいでしたが19~21年平均が26.9%、20~22年平均が28.6%と上昇して、今回ついに30%台に乗りました。

堀川は26.3%で、前回(20~22年平均)の24.8%から1.5ポイント増えました。ただし、15~17年平均が25.9%でしたので中長期的には横ばいという感じです。

西京は15~17年平均で8.2%だったのが、ほぼ毎回上昇して今回13.0%となっていますので上昇傾向が続いています。

嵯峨野も15~17年平均は4.4%でしたが今回8.8%と、西京同様に上昇傾向となっています。