昨日、合格発表がおこなわれた京都大学合格者数の高校別ランキングです。
現時点では今年も北野高校がトップです。後期法学部の発表などで例年、若干の数字の変動がありますが、このままいけば北野が7年連続の1位となります。
洛南は11年ぶりに合格者が80人を超えました。西京は学校史上初めて50人台となり、ついに堀川を上回りました。洛星も3年ぶりに40人台を回復しています。一方で堀川と洛北は合格者を減らしました。
※21位以下は京都の高校のみ掲載
京大特色入試、東大推薦入試などの国公立大学の推薦・総合型入試の合格発表が順次行われています。今年も、週刊誌報道を参考に京都の高校からの合格状況をまとめてみました。
京大特色入試では西京が過去最多の8人合格でした。これは大阪の開明と並んで全国1位です。京大で特色入試が開始された2016年以降、西京と洛南、洛北は9年連続で合格者を輩出しています。
■京都大学
西京8(文、文、経済、人健、人健、工、工、農)
洛南3(文、教育、農)
京都女子1(工)
堀川1(工)
洛北1(工)
洛星1(学部不明)
■東京大学
西京1(法)
■東北大学
東山1
■大阪大学
花園2
堀川2
桃山2
洛北2
京都女子1
■神戸大学
洛南2
園部1
福知山1
洛北1
更新が滞っていましたが2023年春の大学合格データを加えた京都の公立上位4校の実績比較をおこなってみました。
対象とするのは各校の特進コース(専門学科)です。合格者の絶対数は各校の定員によって左右されますので、条件をそろえて比較しやすいように「卒業生数に対する各大学群への現役合格者の割合」を便宜的に”合格率”として算出しています。
なお、昨年のデータは↓の記事に掲載していますのでご参照下さい。
最難関大学群(東大、京大、国公立大医学科)では4校とも前年よりも合格率が伸びています。
1位の洛北は前年から11.8ポイントの大幅増でした。京大現役合格数が前年の10人から21人へと倍増したことが要因です。2位堀川も前年から7.7ポイント増えています。
西京も前年比5.7ポイント増で15%を超えました。これは中高一貫化以降で過去最高の実績と思われます。同じく嵯峨野の11.7%も京都こすもす科設置以降での最高実績です。
難関大学群(東大京大を除く5旧帝大&一橋大、東工大、神戸大)の方は、洛北と堀川は横ばいでしたが西京と嵯峨野は2ポイントほど下げています。
この結果、2023年はいわゆる「難関国立10大学&国公立医学科」に洛北サイエンス科卒業生の半数以上が現役で合格したことがわかります。堀川探究科は半分弱、西京は3割、嵯峨野は4人に1人以上がそれぞれ現役合格しています。
続いて直近3年間の平均値です。各校の合格実績は年によって当然上げ下げがありますが、3年毎の平均値を追っていくと中長期的な傾向がつかめます。
洛北が最難関大の合格率で初めて30%を超えました。15~17年平均では22.1%であり、その後も20年までは横ばいでしたが19~21年平均が26.9%、20~22年平均が28.6%と上昇して、今回ついに30%台に乗りました。
堀川は26.3%で、前回(20~22年平均)の24.8%から1.5ポイント増えました。ただし、15~17年平均が25.9%でしたので中長期的には横ばいという感じです。
西京は15~17年平均で8.2%だったのが、ほぼ毎回上昇して今回13.0%となっていますので上昇傾向が続いています。
嵯峨野も15~17年平均は4.4%でしたが今回8.8%と、西京同様に上昇傾向となっています。
京都の高校から国公立大学の医学部医学科への合格数は現時点で190人であり、昨年からは19人の増加となっています。
洛南は昨年から9人増ですが、過去10年の平均合格数である79人は下回っています。洛星は4人減の31人であり、2000年以降では3番目に低い実績です。西京は昨年と同数で過去最多タイ、嵯峨野は記録が確認できる2010年以降では最多の9人合格でした。
※雑誌報道と学校発表が異なる場合は学校発表を優先しています。また、学校発表が未だされていない高校で、雑誌報道では合格が確認できない場合でも予備校・塾の情報から合格数をカウントしている場合があります。
※京都教育大附属高校の合格数を1→5へ修正(2023/05/11)
■洛南 合格数70(現役48)
東京2 京都15 大阪9 北海道1 神戸3 京都府立医科11
千葉1 富山1 福井3 浜松医科1 滋賀医科3 大阪公立9
香川1 高知1 大分1 宮崎1
■洛星 合格数31(現役17)
京都3 大阪1 北海道1 東北1 九州1 京都府立医科9
奈良県立医科1 和歌山県立医科1 徳島2 高知1 琉球1 不明1
■堀川 合格数15(現役8)
神戸1 京都府立医科7
■西京 合格数13(現役7)
名古屋1 京都府立医科3
旭川医科1 東京医科歯科1 金沢1 福井1 三重1
滋賀医科3 鳥取1
■嵯峨野 合格数9(現役6)
京都1
■洛北 合格数8(現役4)
京都1 京都府立医科2
福井1 名古屋市立1 三重1 島根1 不明1
■東山 合格数8(現役3)
神戸1 京都府立医科2
金沢1 福井1 滋賀医科2 熊本1
■桃山 合格数6(現役2)
京都府立医科1
福井1 滋賀医科1 徳島1 大分2
■京都教育大附 合格数5(現役2)
京都1 京都府立医科1
滋賀医科1 奈良県立医科1 香川1
■京都共栄 合格数4(現役3)
福井1 岐阜1 鳥取2
■福知山 合格数4(現役2)
大阪1
■京都女子 合格数3(現役3)
福井1 滋賀医科2
■立命館 合格数3(現役2)
京都府立医科1
滋賀医科2
■同志社 合格数2(現役1)
■福知山成美 合格数1(現役1)
神戸1
■宮津天橋 合格数1(現役1)
福井1
■京都橘 合格数1(現役0)
旭川医科1
■紫野 合格数1(現役0)
高知1
■京都先端大附 合格数1(現浪不明)
高知1
■須知 合格数1(現浪不明)
京都府立医科1
■園部 合格数1(現浪不明)
和歌山県立医科1
■同志社女子 合格数1(現浪不明)
高知1
■南陽 合格数1(現浪不明)
愛媛1
後期日程で行われた法学部特色入試の合格者数も含めた、京大合格校ランキングの確定版です。
1位は今年も北野高校でした。これで6年連続の1位獲得です。ただ、2020年の100人合格をピークに3年連続で合格者数は減っています。
2位は洛南。こちらも3年連続の2位です。堀川は4年ぶりに50人を超え、順位も過去最高タイの4位となりました。西京の42人合格は学校史上最多であり、1954年以来69年ぶりにトップ10に入りました。
洛星は昨年と同じ39人にとどまり、トップ10圏内を2年続けて逃しました。洛北は昨年から倍増して、中高一貫化後では最多タイの27人合格となり8年ぶりのトップ20入りです。
現時点での京都府内高校の京大合格数は合計301人と、昨年より28人増加して7年ぶりに300人を超えました。内訳は公立高校161人、私立高校140人でした。公立高校の合格者数が150人を超えたのは1971年以来で、52年ぶりのことです。
※各高校ごとの公式発表はまだのところが大半ですので、今後も若干の変動はあり得ます。
8年目を迎えた京大特色入試・東大推薦入試ですが、今年も一般入試より一足早く合格発表が行われています。週刊誌報道を参考に京大、東大をはじめとする難関国立大学の推薦・総合型選抜入試について、京都の高校からの合格状況をまとめてみました。
京大特色入試では京都の5つの高校から14人が合格しています。洛北は5人合格で全国2位でした(最多は大阪の開明で7人)。洛北、西京、洛南の3校は特色入試が始まった2016年度以降、8年連続で合格者を出しています。
東大推薦入試では京都から2人が合格。京都女子からの合格者は初めてだと思われます。
■京都大学
洛北5(経済、経済、人健、農、農)
西京4(人健、人健、薬、工)
嵯峨野1(人健)
ノートルダム女1(工)
立命館1(経済)
洛星1(工)
洛南1(文)
■東京大学
京都女子1(法)
洛星1(工)
■東北大学
西舞鶴2
京都先端大付1
洛北1
福知山1
紫野1
洛北1
洛星1
■大阪大学
西京4
桃山4
嵯峨野2
大谷1
京教大付1
京都先端大付1
園部1
西舞鶴1
花園1
堀川1
洛星1
洛南1
洛北1
■神戸大学
立命館4
嵯峨野1
城南菱創1
花園1
洛北1
■九州大学
洛星1