京都 進路資料室

-京都の高校 大学合格実績-

洛南高校 ー難関大合格数の推移ー 2022年版

洛南高校の過去15年間の難関大学合格数の推移です。

昨年からは東大が16人減、京大6人増、国公医11人減という結果です。最難関群(東大・京大・国公医)の合格総数は134人なので、昨年から20人減少です。過去30年間の比較でも2020年の129人に次いでワースト2位の実績でした。東大合格が10人というのも過去30年間で最も少ない数です。

洛南は男子校から共学に変わって以降、医学部合格数が増加してきましたが、今年の国公医合格数61名というのは附属中学の女子1期生が卒業した2012年以降では最少であり、初めて70人台を割りました。

阪大などの難関大学群の合格数は前年から23人増の64人でした。最難関群の減少分が難関大学群に移動した格好です。

 

難関国立10大学+医学科合格数ランキング2022

2022年度入試における京都府内高校の難関国立大合格数ランキングです。

1位は今年も洛南でした。最難関群(東大、京大、国公立医学科)の合格数は前年から20人減の134人であり、過去30年で2番目に低い水準です。難関群(東大・京大以外の旧帝大および東工、一橋、神戸の各大学)の合格数は阪大合格数が4年ぶりに30人を超えたことなどから22人増加しており、両群の合計では前年から微増でした。

洛星が例年通り2位でしたが、最難関群は81人合格と、過去30年で最低だった2020年(77人)に次いで低い実績です。難関群も5人減であり、合計でも過去30年で下から2番目の合格者数にとどまりました。

3位は昨年から1つ順位をあげた堀川でした。最難関群は2人減でしたが、難関群は阪大の増加などで前年から6人増となり、両群の合計では前年と同水準を維持しました。昨年は西京が、京大合格の大幅増で堀川を抜いて3位となりましたが、今年は京大11人減などで一昨年までの水準に戻りました。





 

 

 

 

 

京都の高校からの医学部合格数 2022

2022年、京都の高校からの国公立大学医学部医学科合格は171人でした。上位2校(洛南と洛星)が共に10人以上減らしたため、昨年の198人からは27人の減少です。

なお、現時点で洛星の京大医学部はゼロです(学校HPの進学実績掲載はまだなので最終確定ではありませんが)。手元にある資料で確認できる限りでは少なくとも1975年以降で洛星から京大医学部合格者がいない年というのは初めてです。

 

洛南 合格数61(現役42)

 京都13 大阪7 名古屋2 北海道1 神戸3 京都府立医科12

 山形1 群馬1 福井3 山梨1 浜松医科1 滋賀医科3

 大阪公立3 奈良県立医科6 岡山1 広島1 香川1 琉球1  

 

洛星 合格数35(現役20)

 東京1 北海道1 九州1 京都府立医科9

 旭川医科1 札幌医科1 福島県立医科1 千葉1 新潟1

 福井3 名古屋市立1 滋賀医科3 大阪公立1 和歌山県立医科3 

 香川1 高知2 長崎1 大分1 琉球1 不明1

 

西京 合格数13(現役5)

 京都1 神戸2 京都府立医科3

 福井1 三重1 滋賀医科3 奈良県立医科1 鹿児島1

 

洛北 合格数11(現役7)

 京都1 京都府立医科1

 福井2 三重2 滋賀医科2 奈良県立医科1 山口1 徳島1 

 

堀川 合格数10(現役6)

 大阪1 名古屋1 京都府立医科2

 福井1 滋賀医科3 鹿児島1 琉球1

  

 京都女子 合格数9(現役6)

 京都府立医科2 

 滋賀医科4 和歌山県立医科1 岡山1 高知1

 

立命館 合格数8(現役7)

 大阪1 京都府立医科2 神戸1

 滋賀医科2 鳥取1 岡山1

 

京教大附属 合格数5(現役2)

 千葉1 滋賀医科3 大阪公立1

 

嵯峨野 合格数4(現役2)

 京都府立医科2 福井1 徳島1

 

京都共栄 合格数2(現役1)

 浜松医科1 福井1

 

同志社 合格数2(現役1)

 福井1 滋賀医科1

 

東山 合格数2(現浪不明)

 徳島1 宮崎1

 

宮津 合格数2(現役1)

 福井1 滋賀医科1

 

紫野 合格数2(現浪不明)

 福井1 香川1

 

京都先端大付属 合格数1(現浪不明)

 高知1

 

同志社女子 合格数1(現浪不明)

 大阪1

 

福知山 合格数1(浪人1)

 金沢1

 

福知山成美 合格数1(現浪不明)

 島根1

  

桃山 合格数1(浪人1)

 鳥取1

 

立命館宇治 合格数1(現浪不明)

 鹿児島1

2022年 京都大学合格数ランキング(確定版)

2022年の京大合格校ランキングの確定版です。ただし、各高校とも公式サイトでの進学実績の公表はまだの所が大半ですので若干の変動は今後もあり得ます。

1位は今年も北野高校でした。これで5年連続です。4位の天王寺は昨年と同数ですが順位を2つ上げました。

大阪府は2011年に北野、天王寺を含む府立高校10校を「進学指導特色校」に指定して文理学科を設置、2014年には学区を廃止しました。これらの施策によって北野と天王寺が京大合格ランキングで1位2位を占める(2020年)など「公立復権」が進んだと言われますが、他の8校(大手前、三国丘など)の京大合格数の合計は文理学科設置以前よりもむしろ減少傾向にあります。かつて大阪御三家の一角を占めた大手前の京大合格は今年11人にとどまり、90年代には京大に50人以上合格した年もあった四條畷は6人でした。今春の文理学科設置10校の京大合格数合計は221人であり、文理学科1期生が卒業する前年である2013年実績(222人)から増えてはいません。今春までの実績推移をみれば、近年の北野の京大合格数の急激な伸びは、他の府立高校の合格数減少と表裏一体の関係にあると言ってよいと思われます。

2位は昨年と同じく洛南と東大寺が同数で並んでいます。5位タイに入った清風南海は昨年から30人増と大きく伸びました。同校の合格数が50人を超えたのは16年ぶりです。

堀川は昨年より3人増ですが、最近10年間では昨年に次いで2番目に少ない合格数です。洛星は39人合格でした。もしもこのまま確定となれば、洛星の京大合格数が40人台を割るのは1961年以来、61年ぶりとなります。

西京は大きく伸ばした昨年から11人減となり一昨年の水準に戻りました。嵯峨野は1名増で5年連続の20人台と安定しています。洛北は前年比10人減と大きく減らしました。桃山の9人合格は2011年に10人を記録して以来の高水準です。

※2022/04/12 同志社の合格数を修正(1→2)

※2022/04/23 乙訓を追加、天王寺の合格数を修正(53→54)







 

2022年 京都大学合格数ランキング(暫定版)

月10日に京都大学の合格発表がおこなわれました。現時点では集計途中の高校も多いと思われますが、インターネット上の情報を基に暫定的な高校別合格数ランキングを作成しました。後期入試(法学部特色入試)の結果などを反映させた修正版は後日改めて作ります。

※21位以下は京都府内の高校のみ掲載

※2022/03/17 洛南、東大寺、堀川の合格数を修正

※2022/03/25 四日市他の合格数を修正

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2022東大推薦・京大特色入試 京都の高校からの合格数

コロナ禍の中の大学入試シーズン。私大一般入試の合格発表が始まり、国公立大の前期試験も今週実施されるなど佳境を迎えています。先日には東大、京大などの推薦・総合型選抜の合格発表もおこなわれました。雑誌等で報道されている情報をもとに東大、京大をはじめとする難関国立大学について、京都の高校からの合格状況をまとめました。

京大特色入試には5つの高校から12人が合格しました。2016年に特色入試が始まって以降、7年連続で合格者が出ているのは西京、洛南、洛北の3校です(後期日程として実施される法学部は除く)。なかでも西京高校からは今年、全国でも2番目となる5名が合格しました。

一方の東大推薦入試では、昨年は京都府内の高校からの合格者がいませんでしたが、今年は洛南と洛北からそれぞれ合格者が出ました。

 

京都大学

 西京5(教育、経済、医人健、工、農)

 堀川3(文、理、工)

 洛南2(経済、理)

 ノートルダム女1(工)

 洛北1(文)

 

東京大学

 洛南1(理)

 洛北1(工)

 

名古屋大学

 洛北1

 

大阪大学

 立命館

 京教大附2

 西舞鶴

 洛北2

 京都工学院1

 京都女子1

 西京1

 紫野1

 

神戸大学

 京都女子3

 西京3

 嵯峨野1

 花園1

 紫野1

 

九州大学

 京都女子1

 嵯峨野1

 立命館

堀川、西京、嵯峨野、洛北 ~専門学科の現役大学合格実績を比較する~

2021年のデータを使って京都の公立進学校の内、上位4高校の大学合格実績を比較してみました。

比較の対象は堀川、西京、嵯峨野、洛北の各高校に設置されている特進コース(専門学科)の現役合格実績です。各校で卒業生数に違いがあるので、比較しやすいように合格数ではなく、卒業生数に占める合格者の割合を大学群別に表しています。

既卒者(浪人生)についてはコース別の合格実績を公表していない高校があるためデータに含めていませんのでご了承下さい。

どうして特進コースのみを対象にするかといえば、同じ高校内でも特進コースと普通コース(普通科)では大学合格実績に相当の差があるためです。

たとえば京都の公立トップ校といわれる堀川高校の場合、専門学科である探究科(定員160人)と普通科(定員80人)の2コースが設置されています。今年の堀川の大学合格実績を見ると、京都大学に現役で33人が合格していますが、この内30人が探究科からで、普通科は3人となっています。定員の違いを考慮しても大きな差があります。嵯峨野と洛北でも同様の傾向がみられます。

西京高校専門学科のみの学校であり、普通科は設置されていません。

週刊誌などの教育・受験関連の記事で各高校の大学合格者数が取り上げられることがありますが、それらは基本的にその高校全体の合格人数です。ひとつの高校の中で複数のコースに分かれているからといって、いちいち区別はしていられないので、それが当たり前といえば当たり前です。

しかし、大学進学や大学卒業後のことも見据えて高校受験(あるいは中学受験)をしようと考える受験生本人の立場で考えれば、志望校として検討する学校に複数のコースが設置され、募集方法やカリキュラムが別である場合、進学実績がどうなっているかもコース別に知りたいものです。また、学校間の比較もそれぞれのコースごとにおこなうほうが入学後の学校生活もイメージしやすいように思われます。

そういったことから、京都の公立御三家と呼ばれる堀川、西京、嵯峨野に洛北を加えた4校について難関国立大の合格実績をグラフ化してみました。

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難関大学群(東大、京大、国公立医学科)への合格者割合は、洛北高校が前年に続いてトップで30%を超えました。堀川も前年の23.6%から大きく伸びています。これは国公立医学科の現役合格者が15人と例年になく多かったためです。京大の現役合格が初めて30人を超えた西京も前年から4.1ポイント増えました。嵯峨野は前年比でマイナスでした。

難関大学群(東大京大を除く5旧帝大&一橋大、東工大、神戸大)では、堀川を除く各校が前年より割合を伸ばしています。最難関群と難関群を合算した割合では洛北高校サイエンス科が50%に達しています。卒業生の2人に1人がそれらの難関大学に現役合格したということを意味します。

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続いて、過去3年間平均のグラフです。平均値なので単年の結果ほど大きな変動はありませんが、2018年~2020年の数値と比較すると洛北、堀川、西京は最難関群と難関群の割合を伸ばし、嵯峨野はやや減らしています。