京都 進路資料室

-京都の高校 大学合格実績-

2022年 京都大学合格数ランキング(確定版)

2022年の京大合格校ランキングの確定版です。ただし、各高校とも公式サイトでの進学実績の公表はまだの所が大半ですので若干の変動は今後もあり得ます。

1位は今年も北野高校でした。これで5年連続です。4位の天王寺は昨年と同数ですが順位を2つ上げました。

大阪府は2011年に北野、天王寺を含む府立高校10校を「進学指導特色校」に指定して文理学科を設置、2014年には学区を廃止しました。これらの施策によって北野と天王寺が京大合格ランキングで1位2位を占める(2020年)など「公立復権」が進んだと言われますが、他の8校(大手前、三国丘など)の京大合格数の合計は文理学科設置以前よりもむしろ減少傾向にあります。かつて大阪御三家の一角を占めた大手前の京大合格は今年11人にとどまり、90年代には京大に50人以上合格した年もあった四條畷は6人でした。今春の文理学科設置10校の京大合格数合計は221人であり、文理学科1期生が卒業する前年である2013年実績(222人)から増えてはいません。今春までの実績推移をみれば、近年の北野の京大合格数の急激な伸びは、他の府立高校の合格数減少と表裏一体の関係にあると言ってよいと思われます。

2位は昨年と同じく洛南と東大寺が同数で並んでいます。5位タイに入った清風南海は昨年から30人増と大きく伸びました。同校の合格数が50人を超えたのは16年ぶりです。

堀川は昨年より3人増ですが、最近10年間では昨年に次いで2番目に少ない合格数です。洛星は39人合格でした。もしもこのまま確定となれば、洛星の京大合格数が40人台を割るのは1961年以来、61年ぶりとなります。

西京は大きく伸ばした昨年から11人減となり一昨年の水準に戻りました。嵯峨野は1名増で5年連続の20人台と安定しています。洛北は前年比10人減と大きく減らしました。桃山の9人合格は2011年に10人を記録して以来の高水準です。

※2022/04/12 同志社の合格数を修正(1→2)

※2022/04/23 乙訓を追加、天王寺の合格数を修正(53→54)