京都 進路資料室

-京都の高校 大学合格実績-

東大推薦・京大特色入試2019 京都からの合格数

年目を迎えた東大推薦・京大特色入試の合格発表が2月13日までにありました(後期日程で実施される京大法学部は除く)。

報道されている京都府内の高校からの合格状況を紹介します。

東京大学

 洛南1(医医)

 立命館1(工)

京都大学

 西京3(経済1 医人1 工1)

 堀川3(工2 医医1)

 洛北3(経済1 医人1 工1)

 洛南2(経済1 医人1)

 立命館2(医人2)

 京教附1(総人)

 京都学園1(工)

 京都工学院1(医人)

 嵯峨野1(教育)

 福知山1(理)

 

洛南と立命館はそれぞれ初の東大推薦入試での合格と思われます。

京大特色入試では西京、堀川、洛北、洛南が4年連続で合格者を輩出しています。同じ公立中高一貫校である西京と洛北が同じ人数、同じ学部に合格者を出しているのが偶然でしょうが面白いところです。

昨年まで3年連続だった洛星は、今年はいないようです。嵯峨野は意外にも今年が初の京大特色入試での合格です。

※東大、京大とも判明率は9割弱なので、報道されている以外にも合格者がいる京都の高校が存在する可能性がある点はご了承下さい。

 

 

京都の公立高校 現役での進学実績を比較する

高校がホームページ等で公表している大学合格実績は基本的に「延べ合格者数」となっています。1人の生徒が国公立大学に加えて私立大学に4つや5つ合格していることは珍しくないので、実際にその高校の生徒が最終的にどの大学に、どのくらいの人数が進学しているのかは「延べ合格者数」の資料を見るだけではわかりません。

そこで週刊誌などでは、実際に進学した人数を各高校にアンケート調査しています。以下にお示しするのは、京都の主要公立高校の過去3年間平均(2016~2018年)の現役進学データです。卒業生の内、大学群ごとに何パーセントの生徒が現役で進学しているかを一覧にしてみました。

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※難関国立大:東大、京大以外の旧帝大及び東工大、一橋大、神戸大を指します。

※その他の進路:国公立大・関関同立産近甲龍以外の大学に進学した場合と専門学校、就職、進学準備(浪人生)を含めたものです。

※学校名の右に※印の付いている高校は2016年分のデータが不明なため、2017~2018年の2年平均の数値となっています。

 

この一覧はあくまで「現役」での進学実績ですので、浪人した後に難関大学に合格するようなケースは「その他の進路」に含まれますのでご承知おきください。

いわゆる難関国公立大学に現役で1割以上の生徒が進学しているのは上位4校(堀川・西京・嵯峨野・洛北)までです。なかでも堀川は東大、京大、国公立医学科という「最難関」とされる大学への現役進学率が唯一10%を超えています。

西京と嵯峨野は大阪大、神戸大への進学数が多いので「難関」群の割合が高くなっています。洛北は「最難関」の比率が比較的高く、嵯峨野を上回る一方で「難関」では10%に満たず、堀川・西京・嵯峨野とは差がついています。

過去の記事でも触れてきましたが上位4校のなかでも、専門学科普通科の定員比率、中高一貫コースの有無、スポーツ専攻コースの存在などといった各高校が持つ特徴が生徒の進学先にも反映されていると思われます。

関関同立への進学率は表中の多くの高校が15%前後となっています。国公立大への進学率が高い上位校では第1志望に受からなかった場合の滑り止めとして関関同立が選択されているものと思われます。

難関国立大への進学者が少ない高校では関関同立を第1志望とする生徒も多いでしょう。なかでも紫野は国公立大への進学率が極端に低い一方で、関関同立への現役進学率は唯一20%を超えています。かつての3類英文系や現在のアカデミア科など英語教育に力を入れているイメージのある高校ですので、私立文系を選択する生徒が多いのかもしれません。

京都府北部の福知山や宮津が国公立大に比べて関関同立の進学率が低くなっているのは地理的な要因(京都市内や府南部と異なり、関関同立に通うためには下宿する必要があるため経済的負担が大きくなる)のためと思われます。

 

 

京都大学 累計合格者数1953~2018

2018年入試までの結果で、1953年以降の京都府内高校の京都大学累計合格数を集計しました。

上位5校の順位は昨年までと変動がありません。昨年9位だった嵯峨野が順位を1つ上げて同志社を抜きました。13位の西京も近年のペースならば、来年には10位に上がると思われます。

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東京大学 累計合格者数1950~2018

ょうど1年前に京都の高校からの東大合格数について、1950年からの累計をまとめましたが、2018年大学入試の結果をふまえてランキングを更新しました。

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 上位4校は、それぞれ差が大きいので10年後でも順位が入れ替わることはまずないでしょう。5位の同志社は2014年を最後に東大合格がありませんので、今のペースが続くと、あと5年くらいで洛北に追い抜かれる可能性があります。

 

 

 

洛北高校 ~ 旧七帝大の学部別合格数2018 ~

東京大学 計4

 文科3類:1 

 理科1類:2 理科2類:1 

京都大学 計15

 文学:1 

 理学:3 医人健:1 薬学:3 工学:4 農学:3

北海道大学 計3

 理学:2 水産:1 

東北大学 計2

 法学:1 

 工学:1

名古屋大学 計0

大阪大学 計4

 人間:1 外国語:1  

 工学:1 基礎工:1

九州大学 計0

 

嵯峨野高校 ~ 旧七帝大の学部別合格数2018 ~

東京大学 計0

京都大学 計25

 文学:1 法学:1 経済:2 

 理学:4 医人健:2 薬学:2 工学:9 農学:4

北海道大学 計7 

 医医:1 獣医:1 工学:1 水産:1 総合理系:3

東北大学 計1

 工学:1

名古屋大学 計0

大阪大学 計19

 外国語:5 法学:2  

 理学:1 医保健:1 工学:5 基礎工:5

九州大学 計2

 工学:3 芸工:1

西京高校 ~ 旧七帝大の学部別合格数2018 ~

東京大学 計1

 法学部:1(推薦) 

京都大学 計30

 文学:2 法学:2 経済:3 総人:1

 理学:3 医医:2 医人健:3 薬学:2 工学:9 農学:3

北海道大学 計8

 文学:3 教育:1 

 水産:1 総合理系:3

東北大学 計1

 農学:1

名古屋大学 計1

 医保健:1

大阪大学 計25

 文学:2 外国語:5 経済:3 人間:2  

 医保健:2 薬学:2 工学:5 基礎工:4

九州大学 計2

 工学:2