京都 進路資料室

-京都の高校 大学合格実績-

京教大附属高~東大・京大・医学部合格数の推移~

京都教育大学附属高校の今年の大学入試結果が学校公式サイトで公開されましたので、過去15年間の最難関大(東大・京大・国公立医学部)合格者数をグラフにしました。

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京教大附属の生徒数は1学年200人ほどです。10年前の2007年には浪人生も含めてですが学年の約4分の1にあたる51人(25%)が京都大学や国公立大医学部に合格していました。今年は10人(4.9%)ですから10年前の5分の1に減っています。

グラフを一見すると明らかですが、2010年を境にして合格数が大幅に減少し、若干の上下はあるもののその後も減少傾向が続いており、今年がたまたま悪かったという状況ではありません。

2010年は、京都府で初の公立中高一貫校となった洛北と西京の附属中1期生が卒業して大学受験を迎えた年にあたります。この年、洛北・西京ともに京都大学合格数を前年から大きく伸ばして京都ではちょっとした話題になりました。

京教大附属の進学実績が低下した原因については、①進学実績向上のための公立高校改革によって、高校入試においては堀川や嵯峨野、西京といった進学校に公立中の成績優秀層が集まるようになった。②京教大附属中学(京都中と桃山中の2校ある)から附属高に内部進学せずに堀川高などの外部へ出るケースが増えた。③中学入試においても2004年以降は洛北、西京附属中と競合するようになった、ということが以前から指摘されています。

①~③それぞれの要素が絡み合っているのでしょうが、今年の京教大附属高の進路結果については、とりわけ2010年の洛北・西京の大学合格実績の上昇が、それ以降の京都の中学受験を志向する家庭の志望校選択に影響を与えた側面が大きいように思われます。今年3月に高校を卒業した生徒達は2011年に中学受験をした世代であるからです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017 難関10大学合格数(修正版・前年比較つき)

週発売の週刊誌等を参考に難関10大学合格数の一覧を修正しました。また、前年からの増減も表に加えました。

そろそろ各高校の公式サイトで、今年の進学実績の更新が始まりました。順次、それらの情報を集めながら経年推移のグラフ等も作成していきたいと思います。

<更新履歴>

 04/07 京教大附属HPにて進路実績が更新されたので阪大、神戸大、東工大の合格数を修正

 04/13 紫野HPにて進路実績が更新されたのでの阪大、神戸大の合格数を修正

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2017年 京都大学合格者数ランキング

ブログでは京都の高校の進学実績を紹介していますが、全体の中での京都の学校の位置がどのくらいなのかも関心が高いと思われますので、京都大学合格者の高校別ランキングを掲載します。

※合格数が10名未満については京都の高校のみを掲載しています。

<更新履歴>

2017/05/07 京都光華1名追加(現浪は不明)

2018/01/08 一宮の17年合格数を修正。順位も変更

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2017 難関10大学合格数(前期+後期)

期の合格発表も終わりましたので、まだ暫定値ではありますが先日の記事で掲載した一覧表を修正します。数字の見落としがあるかもしれませんがご容赦下さい。

来週には「サンデー毎日」等で主要高校の一覧が出るでしょうから、その後に再度修正したいと思います。

⇒4月6日付にて更新した表を掲載しました。

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難関国立10大学の合格数が昨年比で10人以上増えたのは桃山(17増)、京都女子(12増)、洛北(11増)でした。

逆に10人以上減らしたのは堀川(24減)、京教大附属(15減)、洛星(13減)です。

洛南、西京、嵯峨野、立命館は横ばいでした。

もちろん、各校の国公立大医学部合格数がどうなるかで上記の「増えた」、「減った」の意味合いは全然変わってくるので、あくまでも現時点での状況です。

洛南~東大・京大・医学部合格数の推移~

前回、洛星の大学合格実績の推移をグラフにしてみましたので、京都の私立進学校のもう一方の雄である洛南についても同様にグラフを作りました。

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洛星は2002年からの15年間のグラフでしたが、洛南は2002年医学部合格数がはっきりしませんでしたので2003年からの14年分を作成しました。

洛南は2006年に中学・高校共に共学化しています。それぞれの女子1期生が大学入試を迎えた2009年、2012年に大学合格実績も上向いているのがわかります。

洛星~東大・京大・医学部合格数の推移~

京都を代表する進学校である洛星ですが、今年の大学合格実績では京都大学への合格者が大きく減少しました。

まだ後期(法学部)の合格数は判明していませんし、国公立大医学部の合格数についても全体像はわからないので、洛星の進学実績が極端に落ち込んだのかどうかは現時点では判断できません。

とはいえ、気にはなるので過去15年間の合格数の推移をグラフにしてみました。

※2016年の医学部合格数を修正(2017/04/20)

※2015年の医学部合格数を修正(2017/09/05)

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卒業生数は2004年までは260人前後、2005年以降は220人前後と変わっていますので、卒業生数に対する合格者の割合として「合格率」を折れ線グラフで表現しています。

当然、年によって上下に変動がありますが15年間を全体として見渡すと2010年を境にして、ゆるやかな低下傾向にあることが見て取れます(合格率が50%を切る年が増えている)。

今年の現時点での合格判明数(東大10、京大46)は近年では最低の合格率となった2010年の実績によく似ています。仮に今年の国公立大医学部の合格者数が昨年並み(35人程度)ならば合格率は42%前後です。もちろん、京大が減った分、医学部が大幅に増えて全体としては50%前後を維持している可能性もあります。

今年の数字が揃ったら、このグラフを更新したものを改めてアップしたいと思います。

2017 難関10大学合格数(前期判明分)

公立大学の前期日程の合格発表がおこなわれました。

そこで、いわゆる難関国立10大学(旧帝大7校および一橋、東工大、神戸大)の合格数について、現時点で判明している分で京都府内の高校のランキングを作ってみました。人数が同じ場合は東大京大の合格数が多い方を上位としています。

国公立大医学部については、まだ部分的にしか判りませんので集計には含んでいません。また、合格数が同じ場合は東大京大の数が多い方を上位にしています。

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期分のみの数字なので京大を含め、後期の発表によって上積みされる可能性がありますが、現時点で目立つのは洛星と堀川の京大合格数の減少です。

堀川は東大の合格数が大幅に増えている(過去最高)ので上位層が東大受験にシフトしたのかなとも思われますが、洛星の場合は、東大が前年よりも増えたとはいえ、東大10名は洛星の過去の実績からみると特別多いわけではないので、東大志向が強まったとは考えにくいです。医学部のほうに流れたのでしょうか?

洛南は東大が前年比7人増で一昨年の水準に戻しました。京大も前年並みです。

西京は京大が前年比6人増で、学校創立以来初の京大合格者30人越えです。西京と同じ公立中高一貫校である洛北も東大、京大ともに前年から増加しています。どちらも中高一貫1期生が卒業した2010年に大学合格実績で成果をあげてから中学受験をした最初の学年(2011年入学)ですので、合格実績が伸びるだろうと予想されていましたが、期待通りの成果をあげたといえます。

公立御三家の一角である嵯峨野も3年ぶりに東大合格者が生まれ(しかも3名も)、京大も前年比で3人増えました。その分、阪大と神大の合格数は減っているようですが。

京都教育大付属の京大合格は5名にとどまりました。もし、このまま確定すればすくなくとも過去50年間では最少の合格者数だと思われます。